皆さんお久しぶりです！せろです！
今回ポケモンSVシングルバトルシーズン23にて大好きなリザードン入りの構築でレート2000を達成できたので構築記事を書かせて頂きました。
使用構築の項目でレンタルPTも貸し出しています↓
結果
TN：SER0
最終順位：186位
最終レート：2014
使用構築
構築経緯（考察）
リザードンを採用するに至った経緯は「さいごに」の項目に記載するので、ここでは構築について考察した内容を記載していく。
1. 炎特殊枠として
リザードン単体では同じ特殊炎枠のウルガモスどころか、数値の近いヒスイバクフーンにすら素早さ以外で勝っている要素がない。だが、リザードンは天候が晴れの時に特攻が1.5倍になるサンパワーという強力な夢特性を所持しており、天候始動要員とセットで採用することで、前述した特殊炎枠のポケモン達を凌ぐ火力を獲得できる。他の特殊炎枠との差別化を図るために、今回は天候始動要員とリザードンをセットで採用。
※火力指数は「C177晴れ下サンパワー炎テラスリザードンのウェザーボール ＞ C171炎テラスヒスイバクフーンの眼鏡ふんか（威力150想定）」となる。前者の火力を100とした場合、後者は90くらいのイメージ。
晴れの天候始動要員はキュウコンとコータスの２体が居るが、下記の理由からコータスを採用した。
・天候を再展開する前提で運用したいので、一定以上の耐久値が欲しい（再展開したい理由は3.選出と並び の項目にて後述する）
・リザードンの抜き性能を活かすために、ステルスロックを撒く選択肢を取れるようにしたい
2.枠の問題
ウルガモスやヒスイバクフーンが１枠で完結しているのに対し、コータス+リザードン（以下コタリザ）は２枠を割かなければならない。だが、当然全試合セットで出さなければいけないというルールはないので、コータス単体で選出する事も見越して型を考える事にした。
コータスを単体で選出する場合のユースケースを洗い上げ、それに対してやるべき事を決めていった。主に下記の通り。
・アローラキュウコン入りの展開構築に対して後投げし、オーロラベールの展開を阻止する。また、裏の積みアタッカーに欠伸を入れる事で火力面に不安があるコータスが起点になる事を防ぐ。
・受けループに対してステルスロックを撒き、サイクル下での定数ダメージの蓄積を狙う。
・ペリイルカの並びに対して初手以外で選出を行い、天候の書き換えを行う。
3.選出と並び
私が前期使用し9/16時点でレート2000を達成したチョッキアシレーヌHBブリジュラスの並びが使いやすかったので、再度構築に取り込む事にした。
単に使いやすかったから構築に取り込んだというわけではなく、下記の理由からコタリザとあわせても問題がないと判断した。
・リザードンとブリジュラスの補完が優れているので同時選出しやすい
・コタリザと並べる事で苦手なサーフゴーの被選出率を抑えたい
リザードン以外に晴れの恩恵を受けれるポケモンが居ない事から、こういったギミックにありがちな表選出、裏選出といった選出の定義付けをせず、構築内の他のポケモン達をコタリザと合わせて選出した時にどのような役割を持てるかをまず考えた。
ブリジュラス
リザードンがHPの多く残ったガブリアス、カイリュー、セグレイブ等のアタッカーと対面した際の引き先とする。
・ブリジュラスはリザードンの弱点である水岩電気タイプを全て半減で受ける事ができる
・ブリジュラスの弱点である格闘地面技はリザードンに対しては半減以下となり、物理アタッカーの多くが所持している地震はリザードンに対して無効であるため撃たれる事がほぼない。引きが安定択となる。
アシレーヌ
天候を上書く事のできるカバルドンが相手の構築に居る且つ、リザードンが投げれそうな構築に対して裏置きをする。
・リザードンカバルドン対面ができた時に、アシレーヌに引く事で有利対面を作れる。今回採用しているアシレーヌはママンボウ意識でSを落としているため、カバルドンに欠伸を貰ったとしても下からのクイックターンで眠りを回避する事ができる。
※アシレーヌがカバルドンの地震×2＋砂ダメ×2をほぼ耐えないため、地震を撃たれないようなタイミングで引く事を心掛ける。
ポケモンの採用率考えるとブリジュラスを選出したいケースの方が多くなるので、コタリザと同時選出する際の優先度はブリジュラス＞アシレーヌとなる。
こうして4枠の中での選出基準が決まった。
構築の残り2枠で決める事は、コタリザどちらも選出しない場合の基本選出だ。まずはアシレーヌ＋ブリジュラスを選出の軸とする際に合わせて選出するポケモンを考えなければならない。
時に気にするべき点は下記の3点であると考えた。
①コタリザを選出できない構築に対して強く出られる
②ブリジュラスアシレーヌとの攻守両面での相性補完が優れている
③コタリザブリジュラスアシレーヌで崩しきれない構築に対しての回答を用意する
まず①について
コタリザを選出できない構築＝リザードンでは突破するのが難しいポケモンが相手の構築に居た場合
の事である。
採用率上位の中で絶対に勝てないと感じるポケモンは
・ミミッキュ
→ステルスロックでは化けの皮を剥がす事ができないため、対面だと２度攻撃を被弾してしまう。（影打ちを採用していた場合）また、晴れターンを稼がれてしまう。
・アシレーヌ
→突撃チョッキを持つアシレーヌに対して全ての炎技を2耐えされてしまうため、受け出しからでも対面負けてしまう。アシレーヌ単体であればサイクル下でなんとかできなくもないが、ドラゴンタイプと組み合わされてる事が多いため、有利盤面を形成しにくいと判断。
①を頭に入れた上で一旦②へ移る。
ブリジュラスアシレーヌどちらにも一貫しているのは地面タイプの物理技である。コータスが地面技も持つポケモンを呼びやすいという事もあり、補完としては地面技を無効化できるポケモン＝浮いているポケモンが好ましい。また、ブリジュラスで物理アタッカーの多くを相手する事を考えると、ブリジュラスの弱点である格闘技に対して耐性を持てるポケモンが最適である。上記を踏まえるとカイリューかグライオンの２択になるが、構築に足りていないのは物理技で崩しを行える物理アタッカーなので、物理高火力枠としてカイリューを採用する事に決めた。
ここで①に戻る。
アシレーヌブリジュラスカイリューの並びでミミッキュorアシレーヌ（＋ドラゴン）の並びに勝てるかだが、ここでは構築の２体で相手の１体を見れているかを基準として考える。※判断基準が１体ではないのでテラスも可とする。
・ミミッキュ
→ブリジュラスで受け出し可能、テラスタルは必須であるが、竜舞したカイリューで上から２回攻撃する事で勝つことは可能。
・アシレーヌ
→アシレーヌ同士で殴り合い、仮に勝てなくも裏の圏内に入れる事は可能。カイリューは上から物理高火力で攻撃する事でダメージレースに勝てる。ただ、タイプ相性だけで見ると不利なため、構築の残り１枠でこのあたりは解消したい。
③コタリザブリジュラスアシレーヌ（＋カイリュー）で崩しきれない構築はどんな構築かというと、受け寄りのサイクル構築である。具体的にいうと、ママングライ、ママンラッシャ、受けループである。
ただ、コタリザどちらも選出しない時の選出がアシレーヌブリジュラスカイリューの１択しかないため、基本選出に組み込める且つ、受け寄りのサイクルに強く出られるポケモンにしなければならない。基本選出と受け寄りのサイクルで求める要素は下記の通り。
・基本選出
→コータスリザードンアシレーヌブリジュラスカイリューできつい、ガブリアスに強いポケモン。
・受けサイクル
→グライオン、ママンボウ、ヘイラッシャに抜群打点を持てる物理枠。物理枠である理由は、ヘイラッシャと物理アタッカーで倒すよりもハピナスを特殊アタッカーで倒す難易度の方が高いと個人的に感じたため。
基本選出と受けサイクルで求める条件に合致するポケモンを探していたところ、１体見つかった。それがパーモットである。
ガブリアスよりもSが高く、ガブリアスを一撃で倒す事のできる冷凍パンチを覚える。この冷凍パンチはグライオンへの抜群打点にもなり、ママンボウとヘイラッシャに対しての強力な抜群打点となる電光双撃を覚える。
スタンパに対して選出した際は、初手のガブリアスに対して猫騙しを撃つ事で相手のテラスタルを見つつ、電気地面以外のテラスタルだった場合は電気テラス電光双撃で対面突破をする事ができ、受けサイクルに対してはアシレーヌママンボウ対面でママンボウがミラコや熱湯で居座った場合に着地し、試合を終わらせる事ができる。
こうして構築6匹の並びが完成した。
各ポケモンの詳細は使用ポケモンの項目に記載していく。
使用ポケモン
コータス@脱出パック
テラスタイプ：飛行
特性：日照り
性格：呑気
実数値：177(252)-105-181(36)-105-118(220)-36
技構成：オーバーヒート/高速スピン/欠伸/ステルスロック
努力値の調整意図：
H-B A無振りグライオンの地震確定２耐え、セグレイブのA特化地面テラス地震確定耐え(〜91.5%)。
残りD
晴れ始動要員。
持ち物は晴れを再展開する事を考えて、脱出パックを採用。コタリザ選出をする時は初手から、コータス単体で選出する時は裏から投げる事が多かった。
相手のアローラキュウコンがオーロラベールを貼るタイミングで後投げし、１サイクル目ではオーバーヒートで脱出する事で有利盤面の形成と晴れの再展開を狙った。オーバーヒートを外した場合も、欠伸＋テラスタルで誤魔化せた。（主にガブリアス対面）
受けループに対しては誰が来ても初手でステロを撒くようにし、ドヒドイデに対しては毒菱を好きなだけ撒かせた後に欠伸→高速スピン→オーバーヒートの順で技を繰り出しパーモットへと繋ぐ。
リザードン＠拘りスカーフ
テラスタイプ：炎
特性：サンパワー
性格：控えめ
実数値：153-×-99(4)-177(252)-105-152(252)
技構成：ウェザーボール/火炎放射/オーバーヒート/ソーラービーム
調整意図：
火力重視で控えめCS特化。
ガブリアスやスカーフサーフゴーの上から動きたかったのでスカーフ。
一度引いてから再展開をする事も多く、スイープ能力が高く使いやすかった。
ほぼ炎技しか撃たないのでソーラービームの枠はなんでも良い（ラス１ヘイラッシャとの対面で勝ちを拾う方法がソーラービームしか無かったのでソーラービームにした）。
逆に炎技に関してはウェザーボールは晴れ下での命中安定最大打点として、火炎放射は天候を書き換えてくるポケモンが裏にいる場合の命中安定打点として、オーバーヒートは前述した2つの技の圏内に入れられていない時に無理やり押し込む高火力打点として、それぞれ必須だと思った。
２タテ３タテする姿が格好良かった。
ブリジュラス＠食べ残し
テラスタイプ：飛行
特性：持久力
性格：図太い
実数値：193(220)-×-194(212)-145-85-115(76)
技構成：ラスターカノン/ボディプレス/鉄壁/電磁波
努力値の調整意図：
H 16n+1
H-B 実数値197-190よりもA特化カイリューの地震以上の威力の技に対しての物理耐久値が高くなるのでHと合わせて調整。
S 最速ガチグマ抜き、麻痺したガブリアス抜き。
いつものMVP。
テラスタイプが飛行である理由は、主に以下の3点。
・高火力物理アタッカーが地震の採用率が高いから
・オオニューラのウェポンを等倍以下で受けたいから
・アカツキガチグマの大地の力を透かしつつ、しんくうはを半減にできるから
ラスターカノンと電磁波の枠は、サーフゴーに通る悪技やアシレーヌに通る電気技等他の技でも良い。
アシレーヌ＠突撃チョッキ
テラスタイプ：草
特性：激流
性格：冷静
実数値：187(252)-94-94-165(28)-165(228)-62
技構成：泡沫のアリア/ムーンフォース/クイックターン/アクアジェット
調整意図：
C 11n
C-A H252振り地面テラスチョッキセグレイブに対して激流泡沫のアリア＋激流アクアジェットが97.26％の高乱数1発。※S調整個体が多いのか、全て落とせていた。
H-D C実数値177ブリジュラスのC１↑エレクトロビーム+C１↑ラスターカノン確定耐え（〜98.3%）。C特化アカツキガチグマのノーマルテラスブラッドムーン+ノーマルテラスハイパーボイスを確定耐え（〜92.9％）
S 最遅ママンボウ−1
パワフルハーブ持ちエレクトロビームブリジュラスを意識し、HDベースで調整。草テラスもエレクトロビームブリジュラス意識だが、地面技の一貫を切りたいという意図もある。
よく初手に投げていたが、コータスがアカツキガチグマやステロ撒きのポケモンを誘ってくれるおかげで有利展開になる事が多かった。また、初手にセグレイブが来た時はほとんど地面テラス地震を撃たれたので、泡沫のアリア＋アクアジェットを押していた。
素早さを最遅ママンボウ抜かれにする事で、ママンボウ対面一旦泡沫のアリアを押すという安定択を取る事ができた。（ママンボウが先にクイックターンで退場してしまった場合、ムーンフォースを受けれるポケモンを優先的に引き先として選ぶため、泡沫のアリアが等倍以上で通りやすい）
アカツキガチグマにはほとんと上から動かれてしまったものの、ママンボウ入りの構築がそれなりの数存在していたため、Sを落とした方が動かしやすいと感じた。
パーモット@命の珠
テラスタイプ：電気
特性：鉄の拳
性格：陽気
実数値：145-167-90-×-81(4)-172(252)
技構成：猫騙し/電光双撃/インファイト/冷凍パンチ
調整意図：
ガブリアスの上から動きたいので最速AS
受け攻めや受けループに主に出すポケモンだが、ガブリアス入りの使用率上位スタンパやキノガッサ入りに対して初手から投げる事もあった。
猫騙しを採用する事で、襷や頑丈を剥がせるのは勿論、相手のガブリアスのテラスタルを確認してから技選択できるのが偉かった。ママングライだけではなく、ママンラッシャの並びも多かったので非常に電気技の通りが良かった。
命の珠電気テラス電光双撃のダメージについて一部記載する
HB特化ヘイラッシャ 84.8％〜
等倍テラスの無振りガブリアス 93.9％〜(猫騙しと合わせて確定)
等倍テラスのH252B4振りママンボウ 71.6％〜
等倍テラスのH228振りグライオン 75.4％〜
H252振りサーフゴー 88.6％〜
ヤバい。
テラスタイプ：地面
特性：マルチスケイル
性格：意地っ張り
実数値：179(100)-204(252)-115-×-120-120(156)
技構成：地震/アイススピナー/竜の舞/アンコール
調整意図：
A 特化
H-D C特化イエッサンのサイコフィールド下ワイドフォース+エスパーテラスワイドフォース（サイコフィールド無し）を確定耐え。（〜99.9％）
S 竜の舞１回で最速アローラキュウコン抜き抜き抜き。少し耐久に振った竜舞カイリューを抜ける程度
ステロを撒かれやすい並びのため、持ち物をブーツとした。実際にステロをよく撒かれたため、コタリザと同時採用をするのであれば持ち物はブーツ１択だと感じた。
アイススピナーは選出されやすいカイリューガブリアスに対しての打点となるだけではなく、フィールドを消す追加効果によってイエッサンの火力を削げるため、無限にイエニューラを破壊していた。そのため、調整はイエニューラを意識したものとなっている。
構築単位で重いアマガドオーキョジの並びに強く出るため、アンコールを採用した。
選出
おおよそ下記のような選出をした。
・相手の構築にアシレーヌまたはミミッキュがおらず、ドラゴンタイプが複数含まれてない場合
コータス＋リザードン＋ブリジュラス
・相手の構築にアシレーヌまたはミミッキュがおらず、カバルドンやウルガモスが居る場合
コータス＋リザードン＋アシレーヌ
・相手の構築にアシレーヌまたはミミッキュがいる場合
アシレーヌ＋ブリジュラス＋カイリューorパーモット
・相手の構築にアシレーヌまたはミミッキュがいる且つ、ガブリアスがいる場合
パーモット＋ブリジュラス＋カイリューorアシレーヌ
・相手の構築にアローラキュウコンがいる場合
パーモットorアシレーヌ＋コータス＋リザードンorブリジュラス
・イエニューラ
アシレーヌ＋カイリュー＋ブリジュラス
→この選出で勝率8割以上あった
・ママングライ、ママンラッシャ
アシレーヌ＋パーモット＋ブリジュラス
きつかった並び
・キョジオーン+天然HBドオー（カイリューで積んでもカウンターで返されてしまうため）
おわりに
今期は元々やるつもりがなく、10/19までは1戦もランクマに潜っていませんでした。
ですが、10/26に開催される（た）仲間大会「緋翠杯」でレギュHルールを担当していた事を思い出し、慌てて考察し始める事に。せっかくなら大好きなリザードンを使って大会で良い結果を残したいと思い練習がてらランクマに潜り始めたのがこのシーズンの始まりでした。
結果緋翠杯の方はというと…個人３位、総合準優勝🥈という結果を残す事ができ、大満足の結果で終わる事ができました！
※チームメイトの喜びのポストを貼っておきます
緋翠杯前にはレート2000手前まで行っていたので、せっかくなら2000行って終わりたいという事でランクマは続け、緋翠杯の次の日にレート2000 を達成し撤退。この間考察含め1週間しか取り組んでない訳ですが、緋翠杯のチームメイトとの話し合い等、個人的は非常に充実した1週間でした。仕事でも色々起こって大変な1週間だった。
何より、過去世代から連れてきた愛着のあるリザードンとまた新しい思い出を作る事ができて嬉しかったです。
やっぱポケモンというコンテンツは素晴らしい…！！
長くなりましたが、ここまで読んでいただいた皆様、ありがとうございました！
質問のある方は、Ｘのアカウント（@SER0P0KE）までお願いいたします。
